ワールドプランニング社内広報誌

【社長コラム】

【31期を迎えるにあたって】

2025年5月末で当社は第30期の決算を終え、6月から第31期を迎えます。

創業から30年という節目を超えることができたのは、先人の皆様をはじめ、全役職員、そして日々支えてくださっているお客様や関係各位のおかげです。この場を借りて、心より感謝申し上げます。

この機会に、当社の社是・社訓・経営理念・行動指針の要点をあらためて皆さんと共有し、日々の業務や生活の中で思い返していただければ幸いです。

 

《社是》夢と未来を提案します

社是は、私たちの使命そのものです。2020年に中野会長から引き継いだ「挑む」という言葉には、挑戦の精神を貫く姿勢が込められています。過去を正面から受け止め、後悔ではなく反省から学び、未来へとつなげていく。その積み重ねが、私たちの使命の実現につながります。

 

《社訓》お客様への奉仕を第一とし、自らを律し挑み続ける

この社訓は、社員一人ひとりの規範であり、心構えです。私たちに直接利益をもたらすのはお客様であり、その信頼は「期待を超える」ことで初めて得られます。奉仕の心、健全な心身、そして知識・経験・スキルの蓄積が信頼につながり、それが利益を生み、社員や家族の幸せ、さらには社会貢献にもつながるのです。

 

《経営理念》企業活動を通じ、社会から必要とされる存在になる

経営理念は、私たちが企業として何を目指すかを示しています。一企業の力には限界がありますが、共存共栄の精神に基づいて、多様な環境や価値観と調和しながら、国内外の社会に必要とされる存在を目指していきます。

 

《行動指針》

  • 共通の目的を持つ
    目標は共有していても、その手段や過程は人それぞれです。異なる意見や価値観を否定せず、新たな可能性として受け入れ、全員で一つの目的に向かって進んでいきましょう。
  • 自発的に行動する
    常に自己研鑽に努め、素直な心で学び、自ら選び行動する。責任を持って結果を出すまで諦めない。その覚悟が、会社を、そして自分自身を成長させます。
  • コミュニケーションを大切にする
    AI技術が進化する時代だからこそ、人と人とのつながりはより一層重要になります。いざというときは全力で力を尽くし、相手を理解し、自分も理解してもらう努力を重ねましょう。対話は未来を生み出します。

 

人それぞれの受け止め方があるとは思いますが、最も大切なのは「今できているか」ではなく、「やろうとしているか」という意志です。その志があれば、必ず目的地にたどり着けます。

私自身も、「素直さ・謙虚さ・向上心」を心がけ、31期に臨んでまいります。

尚、先日読んだ東大阪商工会議所の広報誌によれば、市内には100年以上続く企業が113社あるそうです。その生存確率はわずか0.02%、30年企業でも0.5~2%程度です。私たちの会社はそれだけ希少ということを再認識ました。その希少な歩みを胸に、次の世代へつなげる準備を始め未来へ続く企業を目指して努力を重ねていきます。

 

~カンボジア技能実習生~

第2期生が製造事業部に仲間入り!

製造事業部では、産業用機械向けのハーネス(ケーブル線)の製造・加工を行っており、スタッフ一人ひとりが生産性と品質の向上に真摯に取り組んでいます。

そんな現場に、新たな仲間が加わりました。今年5月、カンボジアから技能実習生第2期生として3名が製造事業部に配属されました!

 

この1年半、私たちは第1期生3名とともに日々の業務を重ねてきました。彼女たちは日本語の習得に励みながら、端子の取付けや検査といった繊細な工程にも真面目に取り組み、今では製造工場に欠かせない貴重な戦力となっています。

言葉の壁を乗り越えようとする姿勢や、仲間たちとのコミュニケーションを大切にするその姿は、周囲にも良い刺激を与えてくれています。

また、この1年間の中では、社内行事にも積極的に参加してもらいました。夏に行われたBBQ大会では、他部署の社員とも打ち解けながら親睦を深め、会社創立30周年記念式典では、緊張しながらも落ち着いて式典に参加する姿に、実習生としての成長が感じられました。さらに、若手社員を中心に行われた会社PR用のTikTok撮影にも登場し、明るく元気にカメラの前でパフォーマンスしてくれました。こうした活動を通じて、職場だけでなく生活の場面においても相互理解が進み、チームの一体感が高まっています。

そんな中で迎えた第2期生の配属。緊張や不安を抱えての来日となったかと思いますが、先輩実習生が身近にいることは、きっと心強いはずです。製造事業部の皆さんにも、これまでと変わらず温かく迎え入れ、日々の声かけやサポートを通じて、彼らの成長を後押ししていただければと思います。

ちなみに、実習生たちの母国であるカンボジアは、東南アジアに位置する王国で、アンコールワットに代表される世界遺産を持つ歴史深い国です。首都プノンペンでは都市開発が進む一方で、農村部には教育や医療などの支援を必要とする地域も多く残されています。
国民の半数以上が若年層という若い国で、未来を担う人材たちが、海外で知識や技術を学び、将来母国に還元したいという強い志を持って来日しています。

私たちにできることは、その意欲をしっかりと受け止め、安心して学び・働ける環境を整えること。そして何より、国や文化を超えて「一緒に働く仲間」として尊重し合うことです。

今後も多様性の中から新しい価値が生まれる現場づくりをめざし、チームとしてともに歩んでいきましょう。

 

【編 集 後 記】

5月はワールドプランニングの決算月。
今年も、振り返る間もなく次期の計画や決算業務に追われているうちに、気がつけば街路樹の緑も濃くなり、初夏の風を感じる季節となりました。

日々の忙しさの中で、目の前のことに精一杯になりがちですが、そんな中でも一人ひとりが前向きに取り組んでいる姿が印象的な一年でした。
そして、今年も「気がつけばセミの声」になる前に、一日一日を大切に過ごしたいですね。

広報委員長 井口