ワールドプランニング社内広報誌
【社長コラム】
【変わり続けるということ】
夏本番。今年近畿地方の梅雨明けは1951年の観測開始以来最速の6月27日でした。平年より20日以上も早い梅雨明けです。一方で関東地方は7月18日とほぼ平年並みの様でした。梅雨が明けると蝉の声が聞こえると言われますが、今年は蝉の声も遅かった印象です。
さて、先日とある飲食店のオーナーさんと話をした際にこんな一節がありました。
「開店や改装で一度お店に来てもらうことはできる。だけど、本当に難しいのは何度も足を運んでもらうことです。」
たしかにお客様に何度も来ていただくには、ただ味が美味しいだけではなく、新メニューの開発、サービスや雰囲気、季節ごとの工夫など、絶えず進化し続けることが求められます。
この時ふと思い出したのが、最近目にした「五季」という言葉です。
近年、アパレル業界では「春・初夏盛夏・猛暑・秋・冬」=「五季」という考え方が広がっているそうです。これまでの「春・夏・秋・冬」という大きなくくりだけでは、お客様それぞれの細かなニーズや気候の変化に応えきれない。だからこそ、より細やかな季節感や生活スタイルに合わせた提案をしているのだといいます。
地球温暖化が要因なのか季節の境目が曖昧になってきており、気温上昇も手伝って夏物衣料の商戦が20年前と比べて約1ヶ月延びているそうです。その影響なのか、従来はセール後となる2月8月が閑散期となっていましたが最近は9月に秋物衣料が売れず収益を押し下げる大きな要因となってきました。そこで、それに対抗すべく新たな概念が打ち出されています。それが「五季」と言われるもので「春・初夏盛夏・猛暑・秋・冬」と季節を細かく分け、それぞれに合った提案をすることで、お客様一人ひとりの気持ちや暮らしにもっと寄り添う取り組みだそうです。その一例が、袖なしコートや薄手の新素材によるシャツ、重ね着しやすい衣服(生地)の開発です。
私たちの仕事もきっと同じです。
気づいていないだけで「これで十分だ」「これは変わらない」と思った瞬間から、少しずつ魅力を失っている可能性があります。だからこそ、「柔軟に変化していくこと」「新たな発想に挑戦し続けること」がとても大切になるのだと思います。変わり続けるというのは簡単ではありませんが、それこそが信頼を積み重ね、何度も足を運んでもらえる理由になるはずです。
夏はただ暑くて大変な季節ではなく、「試される季節」。体力的にも精神的にも負荷がかかる時期だからこそ、自分の限界や忍耐、工夫する力が試されます。私たち自身も進化と挑戦を忘れずにいたいものです。
8月は夏季休暇があります、なかなか仕事が頭から離れることはありませんが久しぶりに帰省してリフレッシュしてきます。そして休暇明け皆さんと元気にお会いするのを楽しみにしています。有意義な夏季休暇をお過ごしください。
【小さな違和感に目を向けてみる】
今こそ“余白”の力を取り戻そう
――毎日を前向きに過ごすためのちょっとしたヒント――
暑さが厳しい季節になりました。エアコンの効いた部屋から出るだけで、もわっとした空気に全身が
包まれるような感覚…毎日頑張る皆さん、本当にお疲れさまです。
さて、こんな時期だからこそ、あえて提案したいキーワードがあります。
それは「余白(よはく)」です。
仕事も生活も、効率・スピード・結果…と詰め込みがちになっていませんか?
ToDoリストを全部こなしても、なんだか疲れが残る。
そんなとき、実は“余白”が足りないのかもしれません。

余白とは、「心のスペース」
・昼休みに窓の外をぼんやり眺めてみる
・移動時間に音楽やラジオを聴く
・一言だけでも「ありがとう」と声をかけてみる
・スマホを開かずに5分だけ目を閉じる
それだけで、不思議と心にゆとりが生まれるものです。
たった数分の“余白”が、午後の集中力を生み、対話の質を変え、自分を立て直す力になります。

仕事にも「余白」が効く
・スケジュールに“調整枠”を入れてみる
・「念のためもう一回確認しよう」と言える雰囲気を作る
・すぐに結論を出さず、ひと晩寝かせてみる
これらも、すべて“余白”です。
焦らず、少しだけスローに。
その姿勢が結果的に、質の高い仕事につながることも少なくありません
この夏、「余白」をつくる3つの習慣
① 冷たい飲み物をゆっくり飲む時間をつくる
② 週1回、15分だけ“何もしない時間”を試す
③ 予定を詰めすぎず、「空白の時間」を確保する
この小さな習慣が、きっとあなた自身を守り、チームを支える力になるはずです。
7月は一年の後半が始まる月。
だからこそ、少し立ち止まり、「何を増やすか」ではなく「何を削るか」も意識してみませんか?
暑さに負けず、気持ちは軽やかに。
“余白のある毎日”が、皆さんにとって新たなエネルギーとなりますように。
【編 集 後 記】
7月に入り、本格的な夏がやってきましたね。
30期を終えて新しいスタートを切った今、社内には元気とやる気があふれています。
夏の太陽みたいに、一人ひとりのちょっとした頑張りがみんなを明るく照らし、やがて大きな成果につながっていくはずです。
今年もそんな一年にしていきたいですね。
今期も、毎日を大切に、一緒に歩んでいきましょう!
広報委員長 井口